よく聞かれることで、料理人になるのには年齢は関係あるのですか?また30代からでは遅すぎますか?料理の世界って厳しいのですか?
などと聞かれます。
人生の中で、突然料理人になりたいと思う瞬間が出てきたり、以前からやりたいと思っていたけれどなかなか実行に移せなかったという人は多いと思います。
そんなあなたに、料理人歴20年の私からのアドバイスとエールです。
「とりあえずやってみてほしい」
これが私の意見です。少しでも料理人になりたいと思う気持ちがあるのなら、ぜひ挑戦してほしいと思います。
なぜなら、料理をつくりそれを食べてもらう、そして食べた人を幸せな気持ちにすることができる「料理人」。
こんなやりがいのある職業はないからです。
今回は、私が経験したことや現場のリアルをご紹介していきます。
料理人になろうかと悩んでいる人の参考になれればと思います。
料理人になるのに年齢は関係ありません!料理人歴20年の私からのエールです!
ちなみに私は、高校を卒業して直ぐにこの世界に入りました。料理の種類はフレンチ料理です。
理由は単純にカッコよかったからなんです。
そんなわたしの料理人時代の経験をもとにお話していきますね。
料理人になるのに年齢は関係ありません!
まず料理人になるのに、年齢は関係ありません。10代からでも30、40代からでもなれます。
しかし、ポイントは「続けられるかどうか」だと思います。
どうしてかと言うと、料理人になって現場でお仕事をするところまでは、正直誰でもできるし、実際にこの目で何人もの高齢者の初心者を見てきました。
ほとんどの人、ぶっちゃけほぼほぼ全員は続きませんでした。
料理人の下働きの時代は、とにかく雑用が多くて自分の時間なんてありません。
体力的にもなんですが、精神的に参る人が大半なんです。
今の時代ではさすがに、殴る蹴るは少なくなってきてると思いますが、一流店になればなるほど厳しさは増して行きます。
それだけみんな気合が入っているんです。
ちなみに私が18歳でこの世界に入った初日は、部下と先輩が殴りあいの喧嘩を始めて、救急車が来るほどの大惨事でのスタートでした。
これからこんな凄まじい世界に入るのかと、ワクワクしたのを覚えています。
この世界、入るのはさほど難しくないと思いますが、入ってからの継続が厳しいと思います。
そこには年齢は関係ないし、みんな平等です。
頑張った人、仕事ができる人が評価されていく世界なんです。
みんな人生をかけて集まっているんです、生半可な気持ちではみんなについていくことは難しいと思いますね。
でも逆に、本当に料理が好きで料理人になりたいと思っているのなら、みんなは歓迎してくれるし、助けてくれるはずです。
もしそんな人が誰もいないような職場なら3~5流以下の職場なので、直ぐに別のところへ行ったほうがいいです。
料理人は、基本的に料理が大好きなので、同じ考えや同じ人種のことも大好きになるもんなんです。
それと、よくこの世界は厳しいと思われていますが、実際はその通りでとても厳しい世界です。
それは、お客様に少しでもいいものを提供しようとする思いからで、どうしてもテンションが上がってしまうものなんですね。
何もただの輩たちが集まっているのではなく、美味しい料理をつくろうという同士たちが切磋琢磨しているだけなんです。
私の意見ですが、
「料理人になるのには、年齢なんて関係ありませんし誰にでもチャンスはあります。本当になりたいと思うキモチさえあればなんとかなるもんです。ただしそんなには甘くないのも事実です」
もし、本気で料理人になろうか悩んでいるのなら、ぜひ挑戦してみてほしいです。
本気で悩んでいる時点で、いい加減なキモチではないということなんです。
どうか、あなたにも味わってみて欲しいのです。
お客様に
「ありがとう!」
「おいしかったわ!」
「また来るね!」
「感動しました!」
という言葉と笑顔の宝物をいただく瞬間を・・・