今から思うと子供の時に食べたお弁当って、冷めていてご飯なんかも全然ふわっとしていなくて、どちらかというと固くなってしまっていたように思います。
でも、不思議とおいしかったんですよね。
単純に、子供のころの味覚が乏しいだけだったのかと思いがちですが、いえいえとんでもない子供の純粋な味覚はストレートに脳を直撃しますので、その記憶は間違いないのです。
では、どうして作り置きのお弁当がおいしく食べられるのでしょう。
それには、ちゃんとした理由とママさんの愛情たっぷりヒト手間が隠されていたのです。
お弁当の食材にひと手間加えておいしさアップ!
(野菜を調理するときのポイント)
野菜のシャキシャキ感を少しでも残しておきたい時のコツとして、強火でさっといためて油をからめることにあります。一見なんてことのない調理法だと思いがちですが、ここにもちょっとしたコツがかくれているんです。
一般的に野菜の中には水分が豊富に含まれています、弱火でいためてしまうとその水分が流れ出てしまい、べちゃっとした食感になってしまいます。
そうならないためにも、強火で油をコーティングするのです、そうすることで野菜のまわりをガードしてくれる膜を張ることができるのです。
(味をしみこませる時のポイント)
煮込み料理などでは、味がしみ込んでいるかどうかが、美味しさの基準になってきますよね。
お弁当などでは特に味が染みてさえすれば、冷えていたとしても美味しいのです。
まずは、食材の下ごしらえが大事になってきます。定番の大根などの根菜類はできるだけ繊維に垂直に包丁を入れるようにします。そうすることで、食材の細胞がより破壊されて味がしみ込みやすくなるのです。
もうひとつのコツとしては、味がしみるタイミングとして、食材が熱い温度から冷めていく過程にあります。食材の温度が下がっていくのと比例して味がしみ込んでいくのです。
手間ですが、熱い状態から冷ます、また熱して冷ますを繰り返すことによってどんどんと味が入り込んでゆくのです。
(お肉をやわらかくするポイント)
冷えきって固くなったお肉ほど残念なものはありませんよね。でも心配後無用、冷えてもやわらかく食べれるコツを伝授します!
お肉のたんぱく質成分を分解してくれる、「たんぱく質分解酵素」を利用するのです。
この、たんぱく質分解酵素を多く含む食材と一緒に調理することで、いつまでもやわらかい状態のお肉を食べることができるのです。
ちなみに「たんぱく質分解酵素」を多く含む食材はこちらです。
フルーツ・・・パイナップル、パパイヤ、キウイ、マンゴーなどの南国フルーツ
野菜・・・・・玉ねぎ、生姜、にんにく、パセリ、ピーマン、セロリ、大根など
発酵食品・・・ヨーグルト、味噌、納豆など
お弁当の食材を長持ちさせるテクニック!!
お弁当は冷やしてからはもはや常識
その昔、よくお母さんが作ってくれたお弁当をテーブルに並べて冷ましていたのを思い出します。それにも、ちゃんとした理由があってお弁当の料理を衛生的に長持ちさせることになっていたのです。
もし、あたたかいうちにお弁当のふたをしてしまったらどうでしょう。弁当箱のなかで、蒸気が上へあがりフタについた蒸気が水へとかわり、すべて下へと流れ落ちてしまいます。
そうすると、世に言う「蒸れた」状態になってしまい、いやな匂いがしてしまいます。匂いとは雑菌であり不衛生であるといえます。雑菌がいちばん繁殖しやすい環境としては、熱くもなく冷たくもない状態です、つまり温かいものが冷えていくその間なのです。
したがって、いっこくも早く冷まさなくてはいけないのです。なまぬるい温度がいちばんの敵になるということですね。
殺菌効果のある食材で完全サポート
一番効果的であるのが、殺菌効果のある食材を使って調理することです。一般的にいわれる、匂いがする、粘りがでる、酸味がするといういわゆる「腐る」状態は、雑菌によるものがほとんどです。
その原因である雑菌を殺す効果のある食材で長持ちさせようということです。
代表的でなおかつ使いやすい食材というと
「お酢・塩・わさび・しょうが・にんにく・パセリ・梅干・大葉」などがいいでしょう。
最後にひとつ、お弁当を盛り付けるときはなるべく、手でやらないで、お箸やラップ・ビニール手袋を使用することをお勧めします。
手には雑菌がたくさん付着しているものです、たとえきれいに洗ったとしても、調理をしていくなかで、調理機材についている雑菌をさわったり、無意識に髪の毛や顔などを触ってしまうからです。作り置きを前提とするお料理には衛生的に最新の注意をはらいましょう。
お弁当とは本来、楽しい行事やみんなでワイワイと楽しむものです、そんなハッピーな気分をこわさないためにも、美味しくて安全なお弁当ライフをエンジョイしましょー!!