私たちの日常において、電子レンジはもはや必要不可欠なものとなっています。
お弁当を温めるのはもちろんのこと、野菜を茹でたり、パスタなんかも作れちゃいます。
「電子レンジでできるお料理!!」なんていう本まで出てきていて人気になっているようですね。
電子レンジが重宝される大きなメリットはなんといっても、その速さにあります。
コップ一杯の水を温めるのに、1分もかかりません。
科学の力はすごいものですね。そんな電子レンジにはこんなウワサがあります。
「マイクロ波の影響で食材の栄養素が破壊されてしまうのではないか?」
今回は、電子レンジが食材に与える影響についてお話していきますね。
電子レンジは食材の栄養素を破壊するのか?調理方法の比較から知る!
電子レンジは食材の栄養素を破壊するのか?
結論からいうと、電子レンジで食材を温めた場合、多少の変化は起きます。でもそれは他の調理方法でも同じことです。
その中でも、もっとも栄養素を残しておける方法であると言えます。
人間が体内で作れなく食べることでしか体内に取り込めない炭水化物、タンパク質、いろいろなビタミンなどにはその摂取の仕方に注目が集まります。
こうした栄養素は、電子レンジによって多少変化してしまいます。ですが、他の調理方法とそこまで大きな違いがあるわけではないのです。
調理方法の比較から栄養素の破壊量を知る!
2009年に中国の専門研究者チームは、ブロッコリーを違った方法で調理することで、ビタミンCなど他の栄養素がどのように変化するのかを調べ発表しました。
その結果、ブロッコリーに含まれるビタミンCの減少数値は、茹でた場合は33パーセント、炒めた場合は24パーセントなのに対し、電子レンジ調理の場合はたった16パーセントだったのです。ここまで違うとはびっくりです!
(ビタミンCの破壊数値)
■茹でた場合→33%
■炒めた場合→24%
■電子レンジ調理→16%
これは、熱に弱いビタミンが長い時間、熱にさらされると壊れてしまうことによるものです。
ビタミンCは非常に熱に敏感な栄養素です。そのために調理時間が短ければ短いほど、ビタミンを(栄養素)そのまま残すことができるんです。
ビタミンには多くの種類があって、中には水に溶けやすいビタミンもあります。そうしたビタミンは、野菜を茹でると水に溶け出してなくなってしまいますが、電子レンジならこの問題を解決できます。
いまや電子レンジは、調理器具としてとても便利で必要不可欠なものです。
お料理時に便利に使えるというだけでなく、ビタミンやその他の栄養素を閉じ込めておける最善の方法の1つでもあるのですね。
電子レンジの仕組みって詳しく知ってる??
普段使っている電子レンジがどのように、食材などを温めているのか詳しく知っているという人も多くはないはず。
そんな人に簡単に解説していきますね。
まず、電子レンジはマイクロ波を発生させる装置があり、そのマイクロ波を使って食品を直接加熱します。
マイクロ波は波長が短く、1cmくらいなんです。周波数(1秒間に現れる波の数)が2450MHzで、1秒間に24億5000万回も振動している電波なんです。
そんな大忙しのマイクロ波が食品にあたると、食品中の水分子が振動や回転をして大暴れします、すると水分子同士がぶつかって摩擦を起こします。
この摩擦熱で食品が温められるということになります。
食材の中にある分子達がぶつかって摩擦することで、熱を発生させるんですね。なるへそ。
とうぜん、水分がないものは温められないということになります。たとえば、
●芋類(里芋、さつまいも、じゃがいも、かぼちゃなど)
●ドライフルーツ全般
このような食材ですね。これらの食品はそのまま加熱すると、食材中の水分が完全に蒸発してなくなってしまいます。
煙が出て焦げてしまい、最悪の場合は発火する危険性もありますので注意してください!
これらを温めるときは、いちど水につけるか、容器のなかに食材と少量の水を入れて温めるかをとってください。
また、殻や膜で覆われたものは、食材中の水分が膨張し膨れていき、殻や膜が我慢しきれずに爆発する危険があります!絶対にやめてください!!
温度が上がっていくと圧力が高くなり、圧力に耐え切れずに爆発してしまうのです。
(爆発しそうな危険な食材たち)
●卵
●銀杏
●栗
●レバー
●イカ
●ソーセージ
●たらこ
●トマト
●ぶどう
これらを温めるときは、殻や膜をはずすか、フォークなどで穴をあけて逃げ道を作るようにしてください。
なんでもそうなんですが、物の性質や仕組みを知ることで、使い方の効率が上がったり愛着が湧いてきたりして大事に使うようになりますね。
さてと・・
レンチンしてホットコーヒーでも飲もおっと!!