今回、オススメする「こつの科学」は私も料理人修行時代にはお世話になった本のひとつです。
もともと先輩から進められた本なのですが、その先輩をかなりリスペクトしていたこともあって購入してみました。
最初見た時は、「なんだこの字ばっかりの本は?疲れるな~」という印象だったのですが、読んでいくうちに料理の理論的なコトが分かってきて納得の連続でした。
現在、料理人の修行中の方や主婦のみなさんにとっては、とてもいい教科書になると思います。
ただ単に、料理の勉強というだけでなく、読んでいて新しい発見ができるのでそれだけで楽しいと思います。
ただ、この本は写真や絵が少ないので見るというよりは「読む本」ととらえてくださいね。
星付レストランのシェフがすすめる料理本はコレ!主婦&料理人の方必見です!
料理が上達するのにいちばん良い方法は、繰り返すという反復練習だと思います。
キャベツの千切りも1個40分かかっていたものが、今では5分ちょっとで出来るようになるもんです。
しかしそれは、料理における「作業」や「スキル」に関してのことであります。
総合的な料理を作り上げるということにおいては、もう少し別の項目が必要になってくるのです。
こんなコトってありませんか?
料理本の通りに進めている中で、食材を早くカットしたり、手際が良くて完成までの時間も短いのに完成したお料理の味はいまいち??なんてこと。
逆に、私のおばあちゃんなんかはそうだったのですが、味付けはすべて目分量で食材の切り方なんかもすごく適当なんだけど食べてみるといつも美味しいんです。
つまり、料理の理論を理解しているかどうかなんです。
料理は愛情!!理論なんて小難しいコト言ってるんじゃないよ!!
と昔の料理人の方たちに怒られそうですが、大事なことであり無駄なく簡潔にお料理を成功させることができるものなんです。
料理は感覚でも十分できますが、そこに料理理論がプラスされるだけで料理の幅(応用)が数倍アップできます。
そんなお料理の基本理論が詰まっている本が、「こつの科学」なんです。
料理人の人だけでなく、食品に携わる方すべて、製造業、サービス業のすべての人に役に立つ本だと思います。
・フライパンに油をひく理由? ・焼けた肉を取り出してはいけない? ・たれなどの下味には漬け込まない? ・マヨネーズは熱するとダメな理由? ・魚や肉を焼くときになぜ塩をするのか? ・青菜やサトイモをゆでた後、冷水で洗う理由は? ・小麦粉をこねるとき食塩を加えるのはなぜ? ・ジャガイモはどうして水から茹でる?
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普段は何気なくやっていることにも、はっきりとした理論的な答えが存在します。
その答えはすべてこの本の中に詰まっています。