料理人になるためにはいったいどれくらいの年齢からはじめるのがベストなのか?
また年齢に応じて気をつけなければいけない点とはいったい??
そんな疑問に、料理人暦20年の経験者が答えてゆきますね。
料理人になるためには年齢は関係するのか?
結論からいうと、料理人になるのに年齢は関係ありません。いくつからでも料理人になれるしお店をもつことだって可能なんです。
関係がないといっても、スキルや料理人の考え方や動作が体に染み付くのには、「吸収力」の差は出てきてしまいます。
たとえば、15歳の何も知らない少年が最前線の調理現場でまいにち悪戦苦闘しているのと、30歳くらいまでサラリーマンをしていた人が突然調理の現場に入るのとでは、吸収力の差がどうしても出てきてしまいます。
これはなにも、偏見などではなく、今までたくさんのタイプの料理人を見てきた経験から感じたことなのです。
中にはすごい吸収率をもったおじさんもいましたが、はっきり言ってごくごく少数です。
基本的には、10代からはじめることが、理想であると私も思います。
がしかし、これだけを気をつけていれば年齢はほとんど関係ないと私は思うし絶対にそうだと信じています。
次の章ではそのあたりを解説していきます。
料理人になるために気をつけるべきポイントは1点だけ!!
料理人になるためには、先輩から教えを受けなければいけません。どこの世界でも同じですが、そのお店・そのオーナー・その先輩のやり方があるわけです。
みんなそれが正しいと思い、仕事に全神経を注ぎ込んでいるのです。
結論から先に言うと、料理人になるために気をつけるべきポイントは
「素直に学習すること」
なのです。意外とコレがむずかしく表面上だけをとらえてしまいがちな初心者の人は反発してしまいます。
厨房では、同じ場面は1つもありません。
その時その時の状況判断が必要な世界です、一流といわれる現場ほどマニュアルがなかったりします。
私も都心の名のあるフレンチレストランに長く勤めていて、副料理長という立場で頑張っていました。
そこではほぼ、感性の世界が大半であり、若い子たちは怒られながら身体に染み付かせていました。
そこで大きな障害になってくるのが、ある程度の人生経験を積んだ男性のプライドと経験・知識なのです。
それ自体はすばらしく大事にしてほしいものなのですが、人から何かを教わるときには必要はありません。
いったん、その不必要なものをグッとこらえてみてください。
たとえ10歳も年下の先輩であってもです。
その姿勢はかならず相手にも伝わりますし、自分にとってもかけがえのない宝物になるはずです。
先に歩いている人から何かを教わるときに大事なコトは、素直な気持ちです。
この世界は人間同士で成り立っています、ロボットではありません。
気持ちを大事にすること、それは人間の特権でありすばらしい武器にもなるのです!!なにかの参考になれれば幸いです。