「人生は一皿の料理である」
そんな言葉をフランスの三ツ星シェフが言っていました。
真剣に料理に打ち込んでいる人たちにとっては、一皿の料理にはいくつもの思いや物語が詰め込まれているものなんです。
ちなみに私もフランス料理を15年ほど携わっています。
そんなわたしが、みなさんの人生をフランス料理に例えてみようと思います。
・食材の下準備
・調理、提供
・食後のコーヒー
おおまかにはこの流れでレストランのお料理は進行していきます。
あなたの人生はどんな味がするのでしょう!!
あなたの最高の人生を高級レストランのフルコースに例えてみた!!
食材の仕入れ
まずは食材の仕入れからスタートします。選ぶ時の基本なんですが、なるべく新鮮な生き生きとしているものを選びます。
産地にもこだわります。産地によっては味や調理の仕方が変わってきます。
人に例えても同じことが言えます。
若い時はとうぜん、フレッシュさがあっていきいきとしているもんです。
その有り余る若さから間違った道や方法を覚えてしまって、腐っていく人たちもたくさんいることでしょう。
社会で上に立つ先輩・上司のみなさんにお願いです。お料理の基本でもあるように、食材(若い人たち)を扱う時は優しく丁寧に扱ってあげてください。
産地によっても性格が異なります。
その食材に合った扱い方でアプローチすることが大切なのです。
食材の下準備
調理に入る前には必ず、食材の下準備をします。それは食材に味を染み込ませやすくしたり、その食材のポテンシャルを最大限に引き出すために行います。
目指す料理に応じて、カットしたり皮をむいたり、すりつぶしたりしていきます。
人間にも下準備は必要で、基本は必ず身につけておかないといけません。
どの分野の仕事でも同じで、基本さえしっかり押さえておけばなんとでもなりますから。
それくらい基本は大事な必須事項です!
調理、提供
いよいよ調理に入っていきます。基本的なフランス料理のフルコースはこんな感じです。
・前菜
・魚料理
・肉料理
・デザート
・コーヒー
本当はもっと複雑な構成なんですが、分かりやすいように骨組みだけで解説していきますね。
基本的にコース料理にはストーリーが存在します。
実際の味付けにも見られるように、コース料理はコースが進むにあたりだんだんと味が濃くなっていきます。
コース内では、味のクライマックスを作ったり、緩急をわざと付けたりもします。
まるで物語かのように進行していくのです。
とうぜん前菜から徐々にボルテージは上がり始め、お肉料理で最高潮に達します。
その後は余韻を楽しむかのようなゆったりとした空気が流れてゆきます。
・前菜→10代~20代
・魚料理→30代
・肉料理→40代~50代
・デザート→60代
・コーヒー→70代
こんなところではないでしょうか。前菜、魚料理の余韻を感じつつメイン料理に突入するのです。
つまり、今まで培った経験・知識をかけて人生のクライマックスに挑むということですね。あとは野となれ山となれです。。
そして、食後のコーヒーを楽しんでいる時が、いちばん幸せになれるような人生にしたいものですね!
食後のコーヒー
さきほどもチラッと出ましたが、食後のコーヒーが「美味しい」か「まずい」かは今までの道のりで決まります。
なにも成功した者だけが良いというわけじゃありません。
たとえうまくいかない人生だったとしても、その日その日を一生懸命に生きていれば、そこには必ず幸せが存在しますから。
幸せの定義は人の数だけ存在していると思います。
こころから幸せだなぁ~と感じることが幸せなのです。
そんな幸せをいっぱい集めていきましょう!!
きっと、食後のコーヒーが凄くおいしく感じるはずですよ!!