美味しいとかまずいとか・・食べ物を食べて人それぞれのいろんな感想を抱くと思います。
同じものを食べているのに、感じ方は正反対だったりします。
じつは、味の感じ方はいろんな要素が重なってできているのです。
一般的に味は「舌」で感じ取っているものだと思われている方がほとんどではないでしょうか。
しかし、味を感じる感覚において「舌」は全体のたったの2%だけだそうです。
今回は味を構成する要因についてお話していきましょう。
味を構成している全体のなかで舌の役割はたったの2%ってほんと?
お料理を食べた時にする「味」にはどんな要素で構成されているのでしょう。
■見た目→視覚
■におい・香り→嗅覚
■食べたときの音・焼き音→聴覚
■触ったときの感触→食感
■店(サービス)・BGM→雰囲気
■一緒にいるひと→気分
■健康・調子が悪い→体調
■価格→先入観
食事をする時に考えられる基本的な要素だけでもこれだけはあります。
ではこれだけのなかで、いったい何個が「味」に関係するのでしょうか??
答えは全部です。
この要素すべてが味を構成しているのです。ある研究の結果では、「舌」が味を構成する要因の中で占める割合は2%という結果もでているのです。
単純に、新鮮な食材で腕のいい料理人が作った料理は、だれがどこで食べても美味しいとはかぎらないのです。
どんなに高級なワインでも、満員電車の中で紙コップで飲んだらたいして美味しくはないはずですもんね。(例えが極端ですが・・)
逆の例えとしては、仲のいい友達同士でキャンプに行きました。そして、みんなで楽しくご飯を炊きカレーを作りました。
そのカレーはそこらへんの有名店のカレーよりも美味しいはずなんです。なぜなら大好きな友達と大自然のなかで楽しく食べるという最高のシチュエーションだからです。
でもそういうことなんです。
その時の状況・状態によって感じ方は変化するものなんです。
味覚を感じる順番・・
少し余談になりますが、味を感じるのには順番があるのをご存知ですか?瞬間的に感じるスピードが違うというのです。
(遅い←ーーーーーー→早い) |
甘味→塩味→旨味→酸味→苦味 |
このように、苦味がいちばん早く感じるようですね。
つまり、砂糖と塩を同じ分量だけ入れた水をなめてみるとしょっぱく感じます。塩と酢を同じ分量にした水は酸っぱく感じるということなんです。
料理をする際には、このあたりを頭において調理すると味のつけ方が上手くなるかもしれませんね。
あと、苦味がいちばん最初に感じるというのも、体内に刺激物や異物が侵入しないようにという生理現象なのかもしれません。
ほんとうに私たち人間の身体ってよくできていますよね。