お料理があまり得意ではない方にとって「味付け」はいちばんやっかいなところではないでしょうか。
その昔、お母さんがレシピ本などを見ずに塩コショウやお醤油などの調味料をテキトーそうに入れているのを思い出します。
でもお母さんの作った料理は味のあんばいがよく、さすがだな~と今更ながら関心させられますね。
お料理にあまり慣れていない方が味付けをする時に、気をつけておいたほうがいいポイントがあります。
今回は、そのポイントを3つに分けてご紹介していきます。
料理の味付けが上手くなるコツ3ポイントとは!!
1、徐々に増やしていく
これは味付けの基本中の基本です。最初から味を完成させようとするのではなく、徐々に濃くしていくというスタイルです。
味が濃くなりすぎると、それを戻す(和らげる)のにはプロにとっても難易度が高くて最悪はもどせなくなり大失敗に終わることもあります。
味付けをするよりも、オーバーしてしまった味を直すほうが数倍難しいのです。
そのため、かなりお料理に慣れた方でも味付けにかんしては、あまり冒険はしません。
はじめの味つけは「薄いかな~」というくらいからはじめて徐々に理想の味に近づけてゆきます。
あまり回数を重ねると舌がバカになり味を感じにくくなりますので、だいたい2~3回くらいで決めるようにこころがけましょう。
2、一旦想像してみる・・
お肉に塩をふりかける時を例に考えてみましょう。まず大事なのは、いきなり肉に塩をふりかけてはいけません。
塩をふる前に想像してみるのです。
お肉といっても様々なタイプがあります。スライスされているもの、大きなかたまりや小さなステーキサイズのもの、ミンチなどもありますね。
あたりまえですが、お肉の種類によってそれぞれ塩の量はちがいます。
適度な量を振るためには、「自分が食べるときのコトを想像してみる」のです。
焼肉屋さんでお肉に塩をつけてとても美味しかった時を思い出してください、その塩の量こそがその肉に対しての適量ということになるのです。
そんな正確な量なんてわからないよ~。
と思うかもしれませんが、だいたいでいいのです。この一旦想像してみるだけで大幅な間違いは修正されます。
これを意識するだけで、感覚が研ぎ澄まされてゆきますから。
3、調味料の相性を記憶する
最後にすこし難易度が高いお話を。調味料の特性と味を理解し記憶することが大事になってくるというもの。
塩・胡椒・醤油・酒・酢など調味料にはそれぞれ特性があり味も違います。
塩には味をつけるだけでなく、浸透圧の作用で食品の中にある余分な水分を出してくれる働きもあります。
醤油はほかの調味料にくらべて焦げるスピードがダントツで速いです。
お酢はただ料理に酸味を加えてすっぱくするだけではなく、味全体を「しめる」という役割もあります。
このように調味料それぞれの性格を知ることが大事です。
最初は知らなくて失敗したとしても、その失敗した味を記憶して「これをこの量入れるとこんな感じで失敗するんだ」と次は失敗しなくなります。
また、調味料同士の相性についても同じことが言えます。醤油とみりん・お酒を合わせると甘辛くてコクのある味に仕上がるなど。
「これとこれを足せばこんな味になるんだ」という記憶を積み重ねるのです。
部分的に説明されてみると、すごく難しく思えるかもしれませんが、美味しく作ろうと思いながらつくるだけでも、何も考えずに無意識でつくる時とくらべると結果はぜんぜんちがってきますよ!!
その思いが無意識のうちに、行動に出てしまうんです。
よく言われる「料理は愛情」ってのはあながち間違いじゃないんですね!!