料理をする上でとても大事でなくてはならない包丁。ちなみにわたしは大きな包丁ケースに52本の包丁を持っています。
そんなにいる?
といわれそうなんですが、やっぱり用途によって包丁を変えたほうが使いやすいんですよね。
あとわれわれ料理人は、新しい包丁が欲しくなってしまうんですよ。でも、結局いつも使うのはだいたい決まってくるんですけどね。
そんな料理人でたくさんの包丁を持っている私がおすすめする包丁をご紹介していきます。
料理人おすすめの包丁には切れ味だけではない魅力があった?!
包丁の材質3パターン
まず包丁には大きくわけて3パターンの素材で作られています。
■ステンレス
■セラミック
■鋼(ハガネ)
これらの素材にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
■ステンレス
いちばん普及率が高くて人気がある素材ではないでしょうか。値段も100均で売られているものからプロが使うような高級品まで幅広いです。
値段が安いものだとすぐに切れ味が落ちてしまい、研がなくてはいけなくなってしまいます。
だいたい5,000円から2万円のものが使い勝手がよく、切れ味も持続して長い間使うことができます。
そして、ステンレス最大の特徴は錆びにくくて丈夫というところです。
鉄にクロムという金属を配合しているので、切れ味・丈夫さもセラミックや鋼と変わりません。刃自体も頑丈でしなやかさも併せ持つバランスのいい性質を持っています。
■セラミック
テレビCMなどでよく目にするセラミック製の包丁は、錆びなくて切れ味の持続も長い便利な包丁です。
セラミックの包丁には“ジリコニアセラミック”と呼ばれる「義歯」にも使われいる素材で作られています。
素材の特性上、包丁特有の金属臭もなく、酸・アルカリにも強いため柑橘類(酸におかされない)や刺身(金属のニオイがつかない)などを切るのに適しています。
刃自体がとても薄くて軽いため女性などに適しています。
しかしその反面、デメリットもあります。刃そのものが薄くて軽く、硬いために弾性に乏しいところがあります。つまり、ちょっとした衝撃で欠けてしまうという欠点があります。
カボチャ・スイカ・うり科・大きな魚を切るのには適していないです。
研ぐときには専用の砥石を使うなどメンテナンスに難アリ!
■鋼(ハガネ)
とりあえず、切れ味は最高です。その切れ味も持続し、包丁自体のお値段もステンレス・セラミックの中でいちばん安いです。
鋼(ハガネ)の特徴でもありますが、とにかく研ぎやすいです。他の2つに比べてもすぐに刃がつきます。
包丁のメンテナンス(包丁研ぎ)は個人的にめんどくさいので、すぐに研げるというのはありがたいですね。
そして、鋼(ハガネ)最大のデメリットは直ぐに錆びるということです。そのたびに研いで錆びを落とさなくてはいけません。
材質上しかたありませんね・・
個人的には、刃の切れ味・丈夫さ・メンテナンスのバランスがいい「ステンレス」がおすすめです!
包丁の種類いろいろ
包丁には種類がたくさんあります。
●三徳包丁:肉・野菜ともに使える万能包丁。
●牛刀:海外ではポピュラーな包丁。こちらも基本的には万能。
●ペティナイフ:皮むきや飾り切りに適しています。
●出刃:刃の厚み・重みがあり大きくて硬いものに便利。
●筋引き:大きな肉・魚の下処理やカットに適している。
●骨透き:骨付きの肉の下処理。刃に厚みがあります。
●冷凍切:半解凍したものをおもにカットします。
●ディンプル:刃にくぼみがあり、空気が入ることにより刃離れが良い。
●サーモンナイフ:サーモン専用。身がくっつかない。
●ソウルナイフ:舌ひらめ専用。刃全体の弾力性が高い。
料理人おすすめの包丁
~Misonoシリーズ~
わたしのイチオシ包丁です。普段の仕事では、ほとんどこのシリーズを使っています。しなやかで、それでいて丈夫な感じが好きです。プロのあいだでは、ux-10のシリーズが人気がありますが、わたしは手にフィットする440シリーズを愛用しています。
リンク
~Global(グローバル)シリーズ~
日本が世界に誇る包丁です。包丁全体がステンレスで切れ味も抜群です。そのデザイン性から、幅広い層に人気があります。グリップ部分は滑りにくくて持ちやすいのですが、汚れが溜まりやすいのが少し・・
~ツヴィリング(ZWILLING)~
ドイツ生まれのキッチン用具ブランドの包丁。グリップ部分に特徴があって、左右非対称のユニークな形状のデザインが魅力的です。どんな握り方でも力を入れずに手にフィットすると人気で、料理初心者の方へのプレゼントにもぴったりです。