わたしたちは生きていくために仕事をしてお金を稼がなくてはいけません。それは誰にでも当てはまること。
どんな仕事でもたいへんです。楽して稼ぐことができる仕事なんてありません。
しかし、なかには度が過ぎた過酷労働を強いる、いわゆる「ブラック企業」が存在します。
わたしはそのブラック企業で実際に4年弱、鬼のように働きまくっていました。ちなみにその職場は飲食店だったのですが、毎日の平均睡眠は3~4時間で休日はほぼほぼ寝ています。
布団さえあれば、たとえ崖の上であろうが、ジェットコースターの中であろうが、のび太君よりも素早く寝られる特技を習得できるくらいになりました。
ここでみなさんが疑問に思うかと思います。
「なんでそんな会社に4年もいたの??」
とうぜんですよね!わざわざそんな過酷な会社なんか早々に辞めればいいのに、と思うはずです。
ということで今回は、私が実際に超絶過酷な漆黒のブラック企業に4年近くも働きながらも、辞めなかった理由や失ったものなどの「リアル」をご紹介していきます。
ブラック企業なんて論外!!という現代の人や風潮の社会にあえて書いてみたくなりました。
~この記事を読んで分かること~
1、ブラック企業で働くデメリット 2、ブラック企業で働くメリット 3、今のあなたに必要なコト!
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時給換算540円で残業代なし!超ブラック企業のメリットデメリット
ブラック企業で働いたことで失うコトやデメリット
みなさんが容易に想像できることですが、ブラック企業で働くことで当然失ってしまうコトやデメリットは存在します。
私が働いていた職場は、都内にある有名レストランで、テレビや雑誌などでもよく取り上げられる高級有名店でした。
店名は伏せておきますがそのお店はいつも満席で繁盛していました。1日の労働時間は平均すると17時間くらいになりますね、いつも始発の電車で眠りながら出勤していました。
やることが多すぎて、休憩はゼロという日もたまにあります。さすがに賄い(スタッフの食事)は2回ちゃんと食べられましたね。
そんな環境下でのデメリットはというと。
・身体が悲鳴をあげる ・精神的に病んでくる ・とにかく会社と自宅の往復だけ ・休日は寝るだけ ・会社以外の人と会う時間がない ・プライベートの時間が取れない
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おおまかに挙げただけでもこれくらいは直ぐに思いつきます。
1日に17時間も働いていると当然1日は仕事で潰れますよね、とにかく会社と自宅の往復だけの生活が続いていきます。
帰宅しても、自分の好きなコトや趣味をしようなんて思えません。
ご飯食べて、お風呂はいって寝るだけなんですもん。たまに、ご飯食べながら寝ている時もありました。。
休日もほぼ寝ていて、友達や会社以外の人と会う時間がない。というより会う気が起きない感じでしたね。
とうぜん、人付き合いは少なくなりだんだんと人脈は減っていきます。
それに加え、身体的・精神的な影響も出てくるのです。
~身体的影響~ ・24時間疲れている ・のび太君より早く寝れる ・耳鳴りがする ・持病のヘルニアが悪化 ・目覚ましナシでも起きれる(デメリット??) ・疲れすぎて食べる行為もツライ
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~精神的影響~ ・つねにイライラしている ・これだけ働いている自分に酔う ・仕事以外のコトが考えられない ・仕事や職場に洗脳される
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とにかく身体的には、眠くて仕方ない状況でしたね。でも不思議と目覚ましが鳴る前に起きてしまうんですよ。なんか怖くなりますよね。。
持病のヘルニアとかも悪化したり、耳鳴りなんかも頻繁におきてきていましたが、当時は20代前半のイケイケの時期だったので乗りきれましたね。
精神的にのほうが辛かったです。
たぶん、仕事や職場に洗脳されていた状態だったんだと思います。それ以外のコトには興味がなくなり淡々とした思考で生きていました。
ブラック企業で働いたことで得られるコトやメリット
えぇ~、そんなブラック企業にも得られるコトやメリットはあるの???と思われるかと思います。
でもこれがあるんですよね。
そのメリットをご紹介する前に、ひとつだけ注意点があります。このメリットは、どこのブラック企業についても言えるコトではありません。
ブラック企業でありながらもメリットがあるというのは、たまたま私がいた漆黒のブラック企業は、一流店と言われるレストランの職場だったということが大きいと思うのです。
もしこの記事を読んでくれている方の職場がブラック企業であるならば、よく考えてほしいんです。
過酷な労働をさせている裏にある会社側の目的を。
少なくとも私のいた職場は、「常にお客様のコトを第一に考える」スタンスでした。
~ブラック企業で働いたことで得られるコトやメリット~ ・高いスキルが身につく ・忍耐力がハンパなくつく ・その分野において集中することができる ・その後の人生において自信になる ・自分の限界を知ることができる
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それだけその職場に従事していると、自然とスキルは身についてきます。何事においてもスキルを習得する最短・最善の方法は反復です。
それで言うと、この環境は最高の修行環境とも言えます。
そして、この過酷な環境に耐えることができたなら、その後の人生に大きな自信となります。
ハンパない忍耐力を身に付けて、「自分はここまでやり遂げられたんだ」という自負が持てるようになるのです。
ただ無理はしないように気をつけてくださいね。
わたしの後輩も数人、うつっぽくなったり、身体をこわしたり、精神的に疲れすぎて厨房に入ることすらできなくなったりと限界を超えてしまった人もいますので。
今のあなたに必要なコトはなんですか?!
このブラック企業の現状をみてあなたはどう感じましたか??
「私にはこんな職場では働けないな~」
「いちどこんな環境で挑戦してみるのもアリかも?」
「ブラック企業にもメリットがあったんだぁ」
さまざまな意見や考えがあると思います。ひとは性格も違えば、育ってきた環境もぜんぜん違います。
これが正解なんてのはありません。
ただ、挑戦やチャレンジをしないのはあまりにも勿体無いと思うのです。
どこの会社・職場(たとえブラック)でも勉強になることはあるのです。なにもブラックで働いたほうがいいとは言いません。
ブラックだから意味ない!すぐに辞めよう!は勿体無いと思うのです。
人は体力的にも精神的にも、真剣にそしてギリギリのところまでやってはじめて経験できる光景があるのです。
今の若い世代の人たちにもその光景を見てほしいのです。。